日本では爆発的なシェア率を誇るiPhoneですが、海外ではAndroidの人気も高く、まさに五分五分と言っても過言ではありません。そんなiPhoneとAndroidですが、両社の端末間でSIMカードの入れ替えは簡単に行うことはできるのでしょうか。本記事では、iPhoneとAndroidのSIMカードの入れ替えについて紹介します。
iPhoneとAndroidでSIMカードの共有は可能
結論から述べるとiPhoneとAndroidのSIMカードを入れ替えて利用することは可能です。
iPhone5以降の機種では、「Nano-SIM」と呼ばれるサイズのSIMカードを採用しており、現在発売されているAndroidの人気機種のほとんどでも採用されているサイズです。同じ「Nano-SIM」を採用している機種同士であれば、カードを差し替えるだけで利用することが可能と言えます。
iPhoneとAndroidでSIMカードの入れ替え時の注意点
上記では、iPhoneとAndroidのSIMカードのサイズが同じであれば、両端末間でSIMカードを入れ替えて使用できることをお伝えしました。その一方で、iPhoneとAndroidでSIMカードの入れ替えができないケースも存在します。ここからは、SIMカードの入れ替えができないケースや注意点などについて見ていきましょう。
SIMカードのサイズの確認
現在発売されているiPhoneとAndroidのSIMカードのサイズは、同じ「Nano-SIM」だと紹介しましたが、「Nano-SIM」が導入される前は「microSIM」と呼ばれる少しサイズの大きいSIMカードが使われていました。iPhone4や、同時期に発売されていたAndroid機種がこの「microSIM」に該当します。
「Nano-SIM」と「microSIM」では明らかにサイズが異なるため、SIMスロットに挿入することができないので注意が必要です。
SIMフリー化されているか
2021年10月1日以降に発売された端末は、全てSIMフリー化されていますが、それ以前に発売された端末だとキャリアのSIMロックがかかっている場合があります。SIMロックがかかっていると、原則的に同じキャリアのSIMカードしか使用することができません。
その場合はSIMカードを入れ替えたとしても、データローミング機能が起動しないなどの症状が発生するので、必ず事前にSIMフリー化されているかどうか確認しておきましょう。万が一SIMロックがかかっていた場合は、販売店などでロック解除をすることができます。
入れ替え後はAPN設定が必要
SIMカードのサイズが同じで端末のSIMロックが解除されていた場合でも、SIMカードの入れ替え後は必ずAPN設定をしなければいけません。APN設定とは、ネットワークを受信するための設定で、SIMカードを入れ替えてもAPN設定をしなければLTEや5Gなどを受信することができません。
APN設定は、キャリアや端末毎に異なるので、新たなSIMカードを購入する場合は、必ず店舗の販売員に確認するようにしましょう。
APN設定にはWi-Fi環境が必要
上記で紹介したAPN設定をする場合には、専用のAPN設定プロファイルをダウンロードするケースもあるので、その場合はインターネット環境が必要になります。店舗で販売員がおこなう場合は、お店のWi-Fiに接続して設定することが殆どですが、自分で行う場合は必ず、Wi-Fi環境がある場所でなければ、APN設定プロファイルをダウンロードすることができません。外出先などで端末を購入しすぐに使用したい場合は、事前に周囲のWi-Fi環境を調べておくようにしましょう。
まとめ
以上、本記事ではiPhoneとAndroidのSIMカードの入れ替えについて紹介しました。今は「Nano-SIM」が主流になっているため、比較的容易にSIMカードの入れ替えは可能です。しかし、本記事で紹介したように、SIMロックやAPN設定など、SIMカードを起動させるのに幾つか注意するべき点もあるので気をつけてください。