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OpenAIの仮想通貨プロジェクトも!「ベーシックインカム」とは?

OpenAIの仮想通貨プロジェクトも!「ベーシックインカム」とは?

皆さんは、仮想通貨と言うと何をイメージしますか?プラットフォームや投資対象、仮想通貨ショッピングや、仮想通貨カジノなどが思い浮かぶのではないでしょうか?仮想通貨に対するイメージとしては、景気がいいイメージもあったりしますよね。

現在、その一方で格差社会という言葉が発せられるほど、日本を含め世界中で格差社会による問題が広がっています。そこで「ベーシックインカム」という考え方が世界的に注目を集めています。

この記事ではそんなベーシックインカムについて、また、そのメリットやデメリットについて説明していきます。

ベーシックインカムとは?

年齢、性別、所得水準などに関係なく、すべての国民や市民に一律の金額を恒久的に支給する基本生活保障制度のことをベーシックインカムと言います。

この社会保障制度の考え方は、16世紀の思想家トマス・モアによって提唱されたと言われています。2000年以降では、2008年に起こったリーマンショックによる金融危機の際に、人々の安定した生活が一転して不安定なり、就労すらもままならない困窮した人たちも増えました。その時にベーシックインカムに注目が集まりました。

また2020年には、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2008年以上に世界的な失業率の上昇や、長引く景気の悪化や低迷など最低限の生活すらも脅かされる事態となり、ベーシックインカムの提唱が広がりました。

ベーシックインカムのメリットとデメリット

ベーシックインカムが導入されることで、基本生活が保証されるわけですが、それにはメリットはもちろんデメリットも存在します。続いてメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリットとされること

1.    貧困や少子化の対策・解消に繋がる

ベーシックインカムが導入されることにより、多くの国民は最低限の生活を営むことができるようになります。また働いていても生活が苦しく金銭的に余裕がなかった方たちも、生活にゆとりを持つことができます。

金銭面に不安がある為、子どもを持つことを躊躇していた方たちにとっても、一定の金銭的援助に繋がるので、少子化に歯止めがかかる事も期待できます。

2.    労働環境の改善や時間外労働や長時間労働の削減

仮に職を無くしてしまったり、職を探している期間であってもベーシックインカムにより、ある程度の収入が保証されているため 、すぐに生活に困窮し立ち行かなることがなくなります。それにより、生活のために悪条件であっても働かざるを得ない状況が改善され、労働環境の悪い職場や、いわゆるブラック企業と呼ばれる企業は淘汰されていき、企業側も労働環境の改善を余儀なくされるでしょう。

3.    多様な働き方が可能になる

ベーシックインカムは、多様な働き方の後押しをしてくれます。家庭環境や健康状態等に何かしらの事情があったとしてもフルタイムという時間の仕事に縛られることなく、パートタイムや副業、フリーランスと選択肢が増えたり、無理な働き方をしなくてよくなります。また、学業と仕事を両立することで、夢を諦めなくてもよくなったり、諦めた夢に再びチャレンジする事も可能になります。

4.    生活社会保障や保護の不正受給の解決

ベーシックインカムを導入することで生活保護をはじめとする保証や保護は不要になるため、不正受給の問題は、根本的になくなります。

デメリットとされること

1.    財源の確保が難しい

ベーシックインカムの実現には財源の確保が必須となります。月々7万円をベーシックインカムとして支給するとなると年間約100兆円以上の財源の確保が必要となって来ます。この金額を確保するためには、大幅な増税などが必要となります。

2.    現状の社会保険制度の見直しが必要になる

現状の年金や医療保証などは、ベーシックインカムを導入することにより、流用されたり廃止されたりする可能性が高くなります。そのため、国民の中には不公平感を感じたり、反対する方も出てくる可能性があります。

3.    労働意欲の低下を招くという指摘もある

ベーシックインカムを導入することで、働く意欲の低下を招いたり、いい意味での競争意欲の低下も可能性として考えられます。何もせずとも一定の収入があるからといった感情が一定数生まれることへの懸念があります。

まとめ

ベーシックインカムについて説明してきましたがいかがでしたか?

日本も含め世界中で、注目されているChatGPTを手がけたOpenAIのCEO、サム・アルトマン(Sam Altman)氏は、この「ベーシックインカム」と「仮想通貨」という、一見遠い存在のように感じるこのふたつをかけ合わせた壮大なプロジェクトを進めています。それは、サム氏が共同創業者として、仮想通貨Worldcoinを使ってベーシックインカムを実現するプロジェクトです。

上記の一例からも分かるように、今後ベーシックインカムについては、さらに注目が集まることが予想されます。自分の生活にも大きく影響する可能性のあるベーシックインカムについての話題は、今後も目が離せませんね!