日本国内における5Gの提供は、アメリカや韓国から1年ほど遅れて開始されており、このまま行けば、2024年には、日本国内の4人に1人が、5Gを利用できるという予測がなされています。
ところが、世界ではすでに6Gの開発に取り掛かっているのをご存知ですか?さらにこの6G開発のために国を上げてこの事業に乗り出しているのが、インドです。この記事では、このインドでの6Gの研究開発について調べてみました。
ところで、この5Gや6Gの「G」ってなんの事か、みなさんはご存知ですか?身近にありすぎて今更聞けない….。そんなジレンマを解消すべく、この「G」についても説明していきましょう。
スマホで使われる5Gや6Gの『G』とは?
まずは基本となる「G」の説明から始めましょう。
「G」の意味するものとは?
スマホをはじめとする携帯電話の「G」とは、「Generation(ジェネレーション)」の頭文字の「G」を表しています。実は通信機器の世代(ジェネレーション)を表した文字だったんです。
1G:モバイル通信機器第1世代
- 1980年代に普及
- 音声通話のみのアナログ通信
2G:モバイル通信機器第2世代
- 1990年代に普及
- メールやインターネットが使えるデジタル通信
3G:モバイル通信機器第3世代
- 2000年代に普及
- 世界水準規格を採用し、2Gを高速化させた通信
4G:モバイル通信機器第4世代
- 2010年代に普及
- 3Gよりも高速かつ大容量データに対応した通信
5G:モバイル通信機器第5世代
- 2020年代に普及…?
- 高速・大容量
- 低遅延
- 多数端末との接続に対応した通信
6G:モバイル通信機器第6世代
- 超高信頼通信
- 通信障害が99.99999%発生しづらいという信頼性
- 超多数端末との接続
- センシングが可能
カメラやセンサーを使わず物体や人の形状・位置を検出するセンシング能力
以上が世代による違いを表しています。1Gから特徴を見ていき、6Gの特徴になると近未来感がすごいですが、そう遠くない未来のことなんですよ。続いて6Gへの移行時期を見ていきましょう。
世界的に6Gになる時期の予定
5Gからさらに進んだ6G:第6世代移動通信システムの導入時期としては、2030年をめどに導入される予定されているようです。100Gbps以上のスピードでデータの伝送が行え、宇宙空間からの衛星通信にも実装されるともいわれています。
日本での最初の1Gはいつだったの?
ちなみに、1Gはいつだったかと言うと、1979年に当時の日本電信電話公社が、世界で初となる民間用のセルラー方式による自動車電話サービスを開始しました。 これが1Gである第一世代移動通信システムの始まりだったそうです。
民間用の自動車電話サービスは日本が世界初というのも驚きですが、第2次オイルショックがあった1979年にサービスを開始したのにも驚きですね。
続いてインドでの6G研究について見ていきましょう。
インドの6G通信研究開発について
インドのカルナータカ州にあるベンガルール(バンガロール)は、世界の中でも有数のIT都市として急激な発展を遂げています。 近年では、日本企業を始め、350社を超える外国企業が拠点を置いています。
そんなベンガルールに続々と6Gの研究所が立ち上がっているんです。
2022年7月には楽天シンフォニー株式会社が新たな研究開発拠点を設立すると発表、2023年10月には、フィンランドのNokia(ノキア)がベンガルールのグローバルR&Dセンター内に6Gラボを立ち上げたと発表、また同月には、スウェーデンのEricsson(エリクソン)が、インド内に3つある研究開発拠点のひとつチェンナイ研究開発センターにて、India 6Gプログラムを開始したと発表しています。現在インドでは、6Gの研究ラッシュということになります。
インドでは2022年の時点で、「将来の6G技術や製品の開発に役立てるため、95G-3THzの周波数帯を試験用に無償開放する可能性を探っている」とインド通信省電気通信局の考えが現地メディアにとりあげられていました。実現すれば、実験目的の周波数帯の割当は今後10年間になる見込みになるそうです。
こういった点も含めて、インドが6G研究の中心地となっているんですね。
まとめ
「G」については今日から胸を張って説明できますね!そして、新しい6Gの研究結果がインドから発信されるのが楽しみですね。