ブログ

話題のIBM生成AI『watsonx』どういったことが可能になる?

話題のIBM生成AI『watsonx』どういったことが可能になる?

世の中を便利にしてくれるAI、中でも「生成AI」の技術の進歩がすごく、最近ではIBMからAIプラットフォーム「watsonx」に新しい生成AI(人工知能)基盤モデル(Foundation Model)が追加されました。今回は話題の「watsonx」について調べてみました。

「watsonx」とは

「watsonx」は、さまざまなAI支援機能を備えたAIとデータのプラットフォームで、基盤モデル、生成AI、機械学習のためのスタジオや目的に合わせてオープン・データレイクハウス・アーキテクチャー上に構築されたデータ・ストア、責任、透明性、説明可能性に基づいて構築されたAIワークフローを加速するためのツールキットなどを製品としています。AI支援機能では、カスタマー・サービスの自動化、コードの生成、人事などのワークフローの自動化など専門知識がなくても業務ができるようにする手伝いをしてくれ、まさにビジネスに特化したAI/データ・プラットフォームといえます。

「watsonx.ai」

中でも「watsonx.ai」は基盤モデル、生成AI、機械学習を構築するためのスタジオになっており、基礎モデルと機械学習モデルを簡単に学習、検証、調整、導入することができます。自動化を進めたい企業向けになっており、導入までが容易でデータを使用して短時間でAIアプリケーションを開発することができるようです。

基盤モデル

IBMの選択したHugging Faceのオープンソース・モデルやコード生成用のLlama-2-chat、StarCoder LLMなど、その他にもサード・パーティー・モデルとさまざまなIBM独自の学習済み基盤モデルにアクセスすることができます。

Prompt Lab

Prompt Labでは、基盤モデルを操作することで、プロンプト・エンジニアリングを使用してプロンプトを構築することができます。zero-shot、one-shot、few-shotのプロンプトを使い、質問応答やコンテンツ生成と要約、テキスト分類と抽出、自然言語処理(NLP)タイプなどのタスクをサポートしてもらえます。

チューニング・スタジオ

チューニング・スタジオでは、基盤モデルを調整したり、ファイン・チューニングする機能があります。ラベル付きデータを使用して基盤モデルを調整したり、パフォーマンスや精度を改善することができます。

データサイエンス

データサイエンスは、機械学習モデルの自動構築をサポートするために必要な、基盤モデルを利用したすべてのツール、パイプライン、ランタイムを提供してくれ、様々なAPIやSDK、ライブラリーと接続することにより開発から導入までのAIモデルのライフサイクル全体を自動化する手伝いをしてくれるようです。

まとめ

生成AIと聞いてとてもハードルが高いように感じますが、今の技術を持ってすれば意外と簡単に導入まですることが可能になってきています。もちろん、世界が注目するような高度なAIは難しくても、一般の人たちが日々の業務の改善に使えるレベルのAIは意外と身近で作れるようになってきたのかもしれません。AIが進歩していくと同時に、私たちから仕事を奪う時代も近づいているようにも感じます。AI技術の発達からは目を離さないように注意しておかなければいけません。